フィンランド発、精神医療を刷新するアプローチを学ぶ

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開催にあたって

 「オープンダイアローグ(開かれた対話)」とは、フィンランドで開発された統合失調症の介入技法です。さまざまな精神障害の治療において目覚ましい成果を挙げており、現在国際的にも注目を集めています。それは「対話」治療技術であると同時に、私たちの日常生活にも活かすことのできる「思想」でもあります。
 このたび、オープンダイアローグの開発に関わり、現在もその理論的主導者であるヤーコ・セイックラ教授を初めて日本に招聘し、3日間のワークショップを開催することになりました。
 また、セイックラ教授の盟友であり、『オープンダイアローグ』(高木俊介訳・日本評論社)の共著者でもあるトム・アンキル氏にも、氏が開発に関わった「未来・予測型ダイアローグ」についてご紹介いただく予定です。
 理論の紹介のみならず、事例やロールプレイなどを多用した実践的なワークショップを企画しております。この貴重な機会に、ぜひご参加ください。                斎藤 環
斎藤環Photo
斎藤 環 (サイトウ タマキ)
1961年岩手県生まれ。筑波大学医学研究科博士課程修了。医学博士。現在、筑波大教授。

日程 / スケジュール / 参加費用

2016513日(金) ~ 15日(日)※受付は各日共、開始時間の30分前より開始します。
参加費用 50,000円(消費税3,703円含む) 定員 200名

会場 / アクセス

渋谷フォーラムエイト6F オリオンホール 
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2-10-7 新大宗ビル TEL:03-3780-0008
渋谷フォーラムエイトMap
フォーラムエイト受付
TEL:03-3780-0008
FAX:03-3780-0098

講師のご紹介

ヤーコ・セイックラ 教授
(Jaakko Seikkula)
ユヴァスキュラ大学心理学部教授。臨床心理士。1980年代からフィンラド西ラップランド地方のケロプダス病院で、オープンダイアローグの開発に関わり、現在はその実践ならびに理論的主導者として後進の指導に取り組むかたわら、数多くの著作、論文を発表している。2016年からはヘルシンキでオープンダイアローグのトレーナー養成のための研修コースを主宰する予定である。
トム・エリク・アンキル 教授
(Tom Erik Arnkil)
フィンランドの国立保健福祉研究所教授。ヘルシンキ大学社会政策学准教授。さまざまな支援の現場における多職種連携のあり方を研究する中で、未来/予測型ダイアローグ(Anticipation Dialogue)を開発し、セイックラ教授とも共同研究を行ってきた。
( 両教授の著作 )
オープンダイアローグ オープンダイアローグ

ヤーコ・セイックラ(著)
トム・エーリク・アーンキル(著)
高木 俊介、岡田 愛 (訳)
日本評論社  2016年
Open Dialogues and Anticipations Open Dialogues and Anticipations
Respecting Otherness in the Present Moment.

Jaakko Seikkula ,
Tom Erik Arnkil
National Institute For Health and Welfare , 2014

オープンダイアローグ(開かれた対話)とは

オープンダイアローグとは何か フィンランド・西ラップランド地方のトルニオ市にあるケロプダス病院のスタッフたちを中心に、1980年代から開発と実践が続けられてきた治療技法です。もともとは統合失調症患者への治療的介入の手法として開発されました。
 この手法がいま、国際的な注目を集めているのは、急性期の統合失調症患者に対する治療的介入として、ほとんど薬物治療や入院治療を行わずに、きわめて良好な治療成績を上げてきた実績があるためです。また現在は、統合失調症のみならず、うつ病やひきこもり、摂食障害や依存症など、さまざまな領域において応用が広がっています。

その手法の概略は以下の通りです。

 発症直後の急性期、依頼があってから24時間以内に、「専門家チーム」が結成され、クライアントの自宅に出向きます。本人や家族、そのほか関係者が車座になって座り「開かれた対話」を行います。この対話は、クライアントの状態が改善するまで、ほぼ毎日のように続けられます。
 対話にはいくつかのルールがあります。複数のセラピストが参加する、治療や変化を目的としない、全員が発言する、幻覚や妄想の共有をはかる、説得や議論は行わない、多様な意見のポリフォニーを歓迎する、大事なことは本人の目の前で話し合う、セラピスト同士のリフレクティングを行う、などです。
 オープンダイアローグの導入によって、西ラップランド地方においては、入院治療期間は平均19日間短縮されました。薬物を含む通常の治療を受けた統合失調症患者群との比較において、オープンダイアローグによる治療では、服薬を必要とした患者は全体の35%(対照群では100%)、二年間の予後調査で82%は症状の再発がないか、ごく軽微なものに留まり(対照群では50%)、障害者手当を受給していたのは23%(対照群では57%)、再発率は24%(対照群では71%)に抑えられていました。
 現在、オープンダイアローグの実践は、デンマーク、ドイツ、イギリス、イタリア、ポーランドなど国際的な広がりつつあります。日本でも2015年出版された斎藤環『オープンダイアローグとは何か』(医学書院)は大きな反響を呼び、ケロプダス病院のスタッフを招聘して行ったセミナーには熱心な聴衆が詰めかけました。今回のワークショップは、日本の精神医療を大きく変える潜在力を秘めた技法であり思想でもあるオープンダイアローグを、第一人者に学ぶ絶好の機会です。ぜひご参加ください。

FAQ(よくあるご質問)

受講について

Q 外国語が不得手で、参加する自信がありません。ワークショップは何語で行われるのでしょうか?
A セイックラ教授を含めた演者は英語での講演となりますが、
心理学・精神医学に理解のある通訳が、日本語に翻訳してワークショップを進行しますのでご安心ください。
通訳方式は逐語通訳となります。

受講料について

Q 受講料の支払い方法について教えて下さい。
A 「今すぐ購入」をクリックして、お支払いページよりお支払いください。
クレジットカード払い(VISA・MASTER)がご利用いただけます。お支払い手数料はかかりません。
Q ワークショップは3日間ですが2日しか参加できません。参加費の減額はありますか?
A 大変申し訳ございませんが、ご対応致しかねます

 当日について 

Q 当日、受付の際に持参するものはありますか?
A 受付の際にお名刺を1枚頂戴しておりますので、お持ちください。
また、ワークショップ期間中、お使い頂く参加証にお名前をお書き頂きますので、筆記用具をお持ちください。

 そ の 他 

Q ワークショップについて質問したいことがあるのですが、どうしたらいいですか?
A odj@skc-net.or.jp へメールにてお問い合わせください。
Q ワークショップのキャンセル待ちや、当日参加は可能でしょうか?
A キャンセル待ち、当日参加はいずれもお受けしておりません。

運営者情報

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主催

オープンダイアローグネットワークジャパン
2015年3月発足。オープンダイアローグに関する情報共有、意見交換、イベント、セミナーなどを行っています。
公益社団法人 青少年健康センター  (※内閣府所管)
青少年健康センターは、不登校やひきこもりといった若者の心の問題に、精神医学や心理学の視点からケアを行っている、営利を目的としない団体です。
日本思春期学会

協力

日本家族研究・家族療法学会
日本家族研究・家族療法学会は、家族プロセス、家族療法に関する精神医学的、心理学的、社会学的等の研究、応用ならびに普及を目的としています。
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